投手指標『WHIP』でドラゴンズ投手力をみてみよう!
こんにちは!
投手力は良いと言われるドラゴンズ。
それは本当なのか。
本日はその投手力の指標のひとつWHIPについてご紹介させていただき、
その後WHIPを活用してドラゴンズについても考えてみたいと思います。
WHIPとはなにか
WHIPとは
WHIPとは「Walks plus Hits per Inning Pitched」の略称です。
「Walks」四球
「Hits」安打
「Inning Pitches」1イニングあたりの投球
1イニングあたりの与四球と被安打数の合計を表しています。
つまり、1イニングに何人の走者を許したかを示す数字であるため、
WHIPの数字が高いほど走者をためてしまい、失点する確率が高まるということです。
計算方法は(与四球数+被安打数)÷投球回数で求められます。
WHIPのメリット・デメリット 3選
メリット 3選
①投手の実力を正確に反映することができる
単発の好不調に左右されにくく、長期的な投手の実力をより正確に反映する傾向があります。
②計算方法がかんたん
この指標は、1イニングあたりに何人の走者を出したかを直接的に示すため、直感的に理解しやすいです。
③投手の安定性を示す指標として使える
WHIPが低い投手は、コンスタントに走者を出さない安定した投球をしていると判断できます。これは投手の信頼性を示す指標としても使えます。
デメリット 3選
①単打と長打の価値が同じ
計算式が被安打数となっているため、単打も本塁打も同じ1安打としてカウントします。
長打を多く打たれる方が失点を重ねやすいのですが、WHIPではそういった所がわかりません。
②守備力の影響がある
守備力の高いチームであるほどヒットを防ぐ確率が高まりますが、
ここもWHIPでは考慮されていません。
③死球の影響を反映していない
四球は反映するが、死球は反映していません。
WHIPの評価基準
WHIPの値によっての評価は一般的に以下のように言われています。
1.00未満 | スーパーエース |
1.00〜1.20未満 | エース |
1.20〜1.40未満 | 平均 |
1.40以上 | 問題 |
WHIPランキング
では、以上を踏まえて現在の数字を見てみましょう。(データは8月30日時点です)
また、「先発」、「中継ぎ&抑え」に分けて調べてみたいため、
「先発」を60投球回以上、「中継ぎ&抑え」を20投球回以上とさせていただきました。
ドラゴンズ(個人) WHIP TOP5
「先発」
- 高橋宏斗 0.91
- 小笠原慎之介 1.11
- 松葉貴大 1.14
- 涌井秀章 1.23
- メヒア 1.28
「中継ぎ&抑え」
- マルティネス 0.78
- 清水達也 0.94
- 藤嶋健人 0.99
- 松山晋也 1.01
- 祖父江大輔 1.08
セ・リーグ(個人) WHIP TOP5
「先発」
- 高橋宏斗(中) 0.91
- ビーズリー(神) 0.91
- 戸郷翔征(巨) 0.94
- 菅野智之(巨) 0.95
- 森下暢仁(広) 0.96
「中継ぎ&抑え」
- 浜地真澄(神) 0.74
- ハーン(広) 0.76
- マルティネス(中) 0.78
- 栗林良吏(広) 0.79
- 大勢(巨) 0.81
セ・リーグ(チーム) WHIP ランキング
- 巨人 1.10
- 広島 1.14
- 阪神 1.14
- 中日 1.18
- DeNA 1.23
- ヤクルト 1.35
WHIPを活用してドラゴンズを考える
セ・リーグ(チーム)ランキングと現在のチーム順位表を比較するとほぼ一致していることがわかります。(唯一違うのは4位と5位。)
ドラゴンズに関しては、投手力WHIPは4位ながら、チーム順位は5位。
つまり投手陣は奮闘していると言えるのではないでしょうか。
とはいえ、良いと言われているドラゴンズの投手力ですがWHIPに関しては4位のため、まだ改善する必要があるのではないでしょうか。
WHIPを改善する(値を下げる)ためには、先ほどの数式(与四球数+被安打数)÷投球回数をみると、与四球数と被安打数を下げれば良いことがわかります。
そのなかでも特に与四球数は320個(セ・リーグ第5位)のため、ここの改善がWHIP改善、またチーム力向上へつながるのではないかと考えられます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、「WHIP」に関してご紹介させていただきました。
十分に活躍しているドラゴンズ投手陣ですが、WHIPを改善することでさらなる高みを目指していけたらいいなと思います。
Go Dragons GO!!
それではまた!